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2012年12月25日

第16回全国大学会計人会サミット参加報告

第16回全国大学会計人サミットが11月10日、幹事校・愛知大学の愛知大学会計人会の主催により、本年4月に開校された同大学名古屋キャンパスで開催されました。我が桜門会計人会からは、木田副会長・山本幹事・樋口幹事・長坂会員の4名が参加しました。

開会式では、まず初めに愛知大学会計人会の大橋実行副委員長から挨拶があり、続いて愛知大学の佐藤学長、愛知大学同窓会の安井会長、日本税理士会連合会の池田会長、日本公認会計士協会東海会の松岡会長が挨拶をされました。

シンポジウムの第一部として、愛知教育大学の真島聖子先生から、「税のしくみから社会を捉える社会科授業づくり」と題する基調講演がありました。これは、愛知教育大学における具体的な租税教育に関する取り組みについてのお話しであり、内容は以下の通りでした。
教員養成:大学2年生を対象とした「税のしくみから社会を捉える社会科授業づくり」(平成23・24年度後期)
教員研修:免許更新時での講習「税の専門家と協働する租税教育」(平成24年12月)
教育研究:愛知教育大学社会科教育学会で租税教育をテーマに講演・論文投稿(平成25年2月)
地域連携:刈谷租税教育推進協議会に愛知教育大学社会科教育学会として加入(平成24年4月)
大学2年生を対象とした授業は、グループディスカッションを中心とした15回の授業で、名古屋国税局の講演や税理士との討論会も実施するなど、大変興味深い内容でした。

その後、第二部として、荒川章三氏(愛知大学会計人会)の司会のもと、4名のパネラーによるパネルディスカッションが行われました。パネラーは、中村明雄氏(文科省高等教育局大学振興課課長法規係補佐)、福岡丈政氏(名古屋国税局国税広報広聴室長)、富村将之氏(日本税理士会連合会租税教育推進部長)、加藤義幸氏(愛知大学会計大学院会計研究科長)が務められました。
福岡氏から、平成元年の消費税導入時から国税庁の租税教育が始まったとの説明がありました。中村氏からは、税理士会での租税教室のお話しがあり、平成15年度に租税教室の実施件数のカウントを開始した当初333件であった回数が、平成23年度では、5,433件にまで増えてきているとのことでした。しかしながら、小学校での租税教室実施件数は伸びているものの、高校や大学では、あまり浸透していないとのことでした。加藤氏からは、愛知大学会計大学院においては、当初公認会計士の養成が目的であったものの、就職難により、現状は税理士要請へと変わってきているとのことでした。その際、税の具体的な計算だけでなく、財政の知識、財政民主主義などを理解することによって、初めて国会の意義がわかってくるとの説明がありました。

懇親会は愛知大学二胡部による二胡の演奏と共に、開校間もない同キャンパス内において和やかな雰囲気で行われました。

なお、次回の第17回全国大学会計人サミットは我が日本大学で開催することが決定いたしました。

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日時
平成24年11月10日(土)
サミット会議 午後1時30分~2時30分
開会式 午後2時45分~3時00分
シンポジウム 午後3時15分~5時00分
懇親会
午後5時30分~7時00分
場所
  • 愛知大学 名古屋キャンパス
シンポジウムの内容
  1. 第1部 基調講演 「税のしくみから社会を捉える社会化授業づくり」
  2. 第2部 パネルディスカッション