桜門会計人会会長退任のご挨拶
平成28年7月29日
桜門会計人会会長退任のご挨拶
日本大学桜門会計人会
前会長 坂上 誠
去る7月5日に開催された日本大学桜門会計人会の定期総会において公認会計士・税理士の木田正幸先生が新会長に選任されました。これをもって4期8年務めさせていただいた私の会長職も無事に終えることができました。会員の皆様ならびに関係者の方々から在任中に賜りましたご厚情とご支援に改めて御礼申し上げます。
会長在任中の想い出を幾つか記述して退任の挨拶とさせていただきたいと思います。
1、地下室からの脱出
私は桜門会計人会を若手や女性でも気軽に参加できる明るい会にしたいと思いました。
そのために最初にやろうとしたことは地下室からの脱出でした。以前は日本大学会館の地下食堂での会合で、失礼ではありますがご年配の先生方の集まりでこれでは若手や女性は来ないだろうなと思われました。口にこそ出しませんでしたがまず地下室からの脱出、焼酎からワインへ、そしてたばこの煙のない歓談の場を目指しました。
2、友好大学会計人会の先生方のご招待
私が会長をお受けした当時は友好大学との交流はありませんでした。ご招待を受けた友好大学へ出席するだけで日本大学へお招きするということはありませんでした。そこでまず、友好大学の先生方を日本大学の懇親会にご招待しようと計画しました。商学部の砧倶楽部の力も借りて共同開催という形で、日本大学校友会員だけで40名以上のメンバーを集めてお茶の水で開催しました。お茶ノ水駅前のビストロ備前というレストランで共同の懇親会を行い、そこに友好大学会計人会の先生方もご招待しました。お陰様で大変盛大な会を催すことができました。
3、サミットの開催
このような変遷を経て、第17回全国大学会計人会サミットは、桜門会計人会と税理士桜門会の共同による日本大学主催で開かれ成功裏に収めることができました。成功要因の多くは税理士桜門会の先生方のご尽力によるところが大きかったと思いますが、我々桜門会計人会としても側面からサポートできたと思っております。
友好大学との協調関係は一日にしてできるものではなく、桜門会計人会の時間をかけた努力の成果だと思います。また、サミットの経験に基づくアドバイスは私がサミットのことを一番良く知っていましたので十分に貢献できたものと自負しております。
4、大学対抗ゴルフ十月会の思い出
平成20年10月5日、桜門会計人会の久野、竹中、矢島、高徳、坂上の5名で出場した公認会計士大学対抗ゴルフ、通称「十月会」で我が日本大学は常勝校の早稲田大学を抑えて見事優勝しました。
優勝の喜びに浸る間もなく次年度の幹事校ということで次年度開催の準備が始まりました。初めてのことでもあり、また協力いただける会員も限られており、いろいろな会合に出て友好大学の方々のご指導をいただきながら進めました。
大会直前にインフルエンザが流行し10名ほどの欠席者が出て再組合せ等が大変でしたが、当日は好天に恵まれ順調にスタートしました。ところが10月だというのに昼過ぎから突然の雷雨があり、2時間近い中断を余儀なくされ、止む無く午前中のハーフだけで競技を打ち切ることにしました。当日のプレーは全く思い出せませんが、大会中の様々な出来事は今でも鮮明に覚えています。大会終了後1ヶ月位の間に優勝した法政大学に多くの文書ファイルを引継ぎようやく十月会からリリースされ安堵したことが特に印象に残っています。
5、新春懇談会、国家試験合格者祝賀会の定例化
現在では毎年当たり前のように行われますが、1月の新春懇談会・国家試験合格者祝賀会は私が会長に就任する以前は開催したりしなかったりの状態でした。
国家試験合格者はオール日大の合格者ですから、法、経、商の学部長は喜んで出席していただけると思っておりました。ところが回を重ねるに従い、また7月の総会にも出席していただいている関係上時間的ご負担も多く、ご迷惑をお掛けしている感じになり、今では3学部長が交替での出席になっています。
一方、大学当局すなわち、日本大学理事長、校友会本部長、日本大学学長へも招待状を差し上げましたが、大学本部は校友会支部への総会には出席するが新年会へは出席しないという方針なので新春懇談会へは出席できないとの返事をいただき、現在、理事長・校友会長、ならびに学長は総会・懇親会にだけご出席いただくということになっています。
法、経、商3学部長の出席は3年に一度ですから、今後順番を間違わないようにしていただきたいと思っています。
6、四士の会の活動
四士の会の活動は、法曹界の入澤弁護士、桜門会計人会の木田会計士が中心になって始めたように記憶しています。
四士の会の活動に先立ち、私が会長になりたてのころ、当時の法曹会事務局長の野村弁護士と桜門会計人会の高徳会計士に講師をお願いし、企業再生・組織再編をテーマとして、内容的にも大変素晴らしい勉強会をやっていただきました。その後野村先生から何度か次の勉強会のお誘いを受けたのですが、新米会長としては会務に手一杯のため勉強会まで手が回らず開催できませんでした。そんなことで野村先生には大変申し訳なく思っております。また、高徳会計士にも継続できなくて申し訳ないと思っておりました。木田新会長になりましたので形を変えてでも活動を続けていただきたいと思っております。
7、今後の会計人会の運営
現在多くの大学の会計人会の活動は、活気に欠けていると言っても過言ではありません。役員を中心に会員諸兄が魅力を感じる施策を考えて実行していくことが大切ですが、役員の皆さんもボランティアですから大変だと思います。ところが日本大学の場合、会計監査に携わっている会計士、あるいは学部で非常勤講師を務めている会計士、税理士等はそれなりの報酬を学校からいただいているわけですから、それらの会員が会計人会会務に時間を割いて奉仕して当然だと私は思います。そのような立場にいながら非協力的な方が多くいるように見受けられるのは誠に残念としか言いようがありません。このような奉仕の精神に欠ける方は一日も早く学校業務から退き、前向きな会員に学校業務ならびに会務を担当していただくことが校友会活動活性化の第一歩だと私は思っております。
8、終わりに
会長時代の想い出は尽きることがありませんが、長くなってまいりましたので桜門会計人会の益々の発展と会員の皆様のご健勝をお祈り申し上げてこの辺で筆を置かせていただきたいと思います。
以上